株式投資はトレンドを読み取ることが重要

株式投資をしていると頻繁に見聞きすることになる言葉に「トレンド」というものがあります。投資に関する書籍やサイトを見たことがある人であればうんざりするほど目にしたのではないでしょうか?

このトレンド、簡単に言ってしまえば株式相場の方向性や傾向を指し示すもの

「毎日上下動を繰り返している相場に方向感や傾向なんてあるのか?」と感じる人もいるかもしれません。確かにあくまでも“傾向”であり、必ずしも信用できるものではないのも確か。

しかし5%でも10%でも勝率を高めることが勝敗を左右する株式投資。トレンドを見極められない投資家に勝機はないと言っても過言ではありませんので、概要だけでも頭に入れておくようにしてください。

株式投資におけるトレンドとは

毎日上がったり下がったしている株価。数日単位で見ればその動きに一貫性は見られないものの、もう少し長い目で株価チャートを見ると状況が変わってきます。

そう、株式相場というのは日経平均株価などの指数にしろ個別銘柄の株価にしろ、一定の方向性が見えるとそれに従った動きになることが多いのです。その一定の方向性や傾向のことを「トレンド」と呼びます。

相場の傾向を示すトレンドは大まかに分けて「上昇トレンド」「下降トレンド」「横ばい(レンジ相場)」に分けられ、そのトレンドを見極めながら投資しなければ利益を上げることは難しいと言っても過言ではない。

とはいえ、トレンドにはいつかは“終わり”がくるもので、そのタイミングを見極め売買することも重要に。トレンドに乗って含み益を積み重ね、トレンドの終焉をいち早く察知し素早く利益確定するといのが理想になるでしょうか。

この「上昇」「下降」「レンジ」の3つのトレンドの説明と、その終わり(ブレイク)についてそれぞれ説明して行きたいと思います。

上昇トレンドとは

上昇トレンドとはその名の通り上昇傾向を示している相場のこと。

「上昇」とは言っても株高一辺倒ではなく、ある程度の波を繰り返しながらも下値(波の下限)を切り上げている状況を指します。チャートで見るとこんな感じ。

上昇トレンドとは

上図に引いてある青い線は「トレンドライン」と呼ばれるもので、トレンドを読み取る上で目安となるもの。この引き方に関しては別のページで詳しく解説していますので、そちらを参照してください。

上図のように相場が波を形成する中で下値が徐々に切り上がっている状況が上昇トレンド。それがある程度継続し波の下限付近をざっくりとトレンドラインで結ぶと非常に分かりやすいかと。

このトレンドラインを明確に割り込むまでは上昇トレンドは継続していると見ることができ、赤丸のように完全に割り込むことで上昇トレンドは終わりを迎えます。

投資の基本は上昇トレンドに乗ること

上昇トレンドを確認したら波の下限あたりで購入し、トレンドラインを明確に割り込むトレンド終焉を確認した段階で売るというのが最も勝率が高いであろう投資法のセオリーになっています。

この上昇トレンドに乗る投資法を一般的に「順張り」と呼び、もっとも利益が出やすいと見られることから個人投資家からプロの機関投資家まで幅広く用いられています。…ただ、個人投資家は逆張りが好きな傾向にあるんですけどね。

もうちょっと短いスパンで利益を確定させたいのであれば、トレンドラインで反発したのを確認してから購入し、波の上限を確認した段階で売るのも手。

下降トレンドとは

一方、下降トレンドはどうか?

上昇トレンドとは逆に波を繰り返しながらも上値が切り下がっている状況を下降トレンドと呼びます。株価が下落傾向にあるわけですから、買いからしか参加できない現物取引は控えるべき時期ともいえるでしょう。

下降トレンドとは

上でも少し書きましたが、個人投資家というのは下落中に買う「逆張り」を好む傾向にあります。しかし相場のセオリーとしては買いから入るべきではない状況。

こういった相場では無理に買おうとせず、様子を見る、もしくは信用取引空売りを活用し売りから参加するべきでしょう。

下降トレンド中は上値を結ぶトレンドラインを引き、赤丸のようにそのラインを明確に突破した時が買いのチャンス。なぜなら、トレンドラインの上抜けは多くの投資家が買いのサイトと受け止め買いが膨らみやすいから。

下降トレンド中は信用取引で売建てるか、もしくはトレンド転換まで我慢すること。これが勝率を高めるコツといえるでしょう。

レンジ相場(ボックス相場)とは

最後に取り上げるのはレンジ相場。ボックス相場とも言います。

レンジ相場は上昇や下落ななど明確なトレンドを作り出さず、一定の範囲内を波を繰り返しながら推移している状況を指します。

レンジ相場とは

一定の価格帯に留まる動きをある程度の期間続けると市場参加者はレンジ相場と判断しそれに追随する売買が行われる傾向に。結果その中での動きが長期化することがあります。

レンジ相場で利益を上げる考え方は2つ。

  • レンジ内で複数回往復し利益を上げる
  • レンジをブレイクした段階で順張り

それぞれ見てみましょう。

レンジ内で複数回往復し利益を上げる

レンジ相場(ボックス相場)というの続いている期間が長ければ長いほどその形は強固となる傾向にあります。レンジが強く意識されるため多くの投資家がそれに沿った投資を行うことで、結果今後もその動きを維持されやすいという仕組み。

それを逆手に取り、レンジ上限で空売り、レンジ下限で買いという売買を繰り返し、小さな利益を積み重ねていく投資法が考えられます。レンジが長く続いていればいるほどこの投資が適しているといえるでしょう。

ただし、一度そのレンジを明確に抜けてしまうと、一気にその方向に動く可能性が高まります。レンジを上抜ければ、これまでのレンジ相場が嘘のよう一気に上昇するといったことが考えられるのです。

そういった事態も想定し、レンジをブレイクしたら損切りするルールを徹底したほうがいいでしょう。損を確定するのは痛いところですが、長い目で見ればそれが最も傷口が浅い最善の方法であることが多くなります。

レンジをブレイクした段階で順張り

もう一つの投資法はレンジをブレイク(抜ける)まで待つ方法。

前述したようにレンジ相場は一度ブレイクすると、一気にその方向に動くことが多くなります。多くの投資家がブレイクを見計らって売買を仕掛けるのが主な要因。上記チャートの赤丸で示した動きですね。

レンジ相場に限らず、上昇トレンドや下降トレンド、移動平均線など、目安となるラインをブレイクすると、その方向に向かって急激に動く傾向にあります。それに乗っかることで利益を上げようというのがこの方法。

レンジを上抜けば買い、下抜けば売りという、市場の動きに追随する順張りであることからもリスクは比較的小さい。ただ、ブレイクには「だまし」が存在し、「抜けたっ!」と思ったらすぐに押し返されることも多々あります。

だましとブレイクの見極めは容易ではないものの、あえてコツを挙げるなら1〜2日ほど様子を見るということくらいでしょうか。その分初動が遅れてしまうのがネックですが…

投資はトレンドに従うのがセオリー

投資家をやる人の多くは「少しでも安く買い、少しでも高く売りたい」と考えているはず。そりゃそうですよね、儲けるために株式投資を行っているのですから。

ただ、この「少しでも安く買いたい」というのが曲者。その考えが強いせいで株価が下がっている時に購入する個人投資家が非常に多いのです。いわゆる「逆張り」というやつですね。

しかしこの株価が下がっている状況というのは、下降トレンド中もしくは上昇トレンドからトレンドライン(下値支持線)をブレイクし下降トレンドに移行しようというタイミングだったりするのです。

投資の基本はトレンドに素直に従う「順張り」。

トレンドを確認してから売買を開始すると、その分初動が遅れ利益が減ってしまうと感じるかもしれません。しかしこれこそが最も勝率が高い投資法であることを忘れないで下さい。

トレンドに従って買う(売る)、トレンドが終わったら売る(買う)。

売買の最も良いタイミングは、上昇トレンドが継続中も、下落してトレンドラインに近づきつつも反発した状況を確認した時。トレンドに従いつつも利益を最大限に享受できる「押し目買い」というやつですね。

これをしっかりと実現できれば勝率はグッと高まるはず。「9割の個人投資家は負けている」なんて揶揄される世界において、しっかりと生き残るためにも基本に忠実な投資を心がけてください。

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