追証を食らい信用取引停止から復活まで
株価の急落により食らった追証
2015年8月からの株価急落により私が信用取引で保有していた8000株の商船三井も急落し、SBI証券で追加証拠金(追証)が発生してしまいました。
その画面がこれ。
SBI証券では委託証拠金率が20%を切ると追証が発生します。
しかし追証が発生した翌日に株価が大きく上昇し委託証拠金率が20%以上に回復したため「まあ大丈夫だろう」と放置していたのですが、証拠金率が20%を回復しても一向に赤い表示が消えない。
「ああ、そういえば一度発生した追証はその後株価が回復し委託証拠金率が20%を回復しても振り込まなければならないだったっけ」という事を思い出したものの、上記の「解消できない場合は、発生日より起算して4営業日目に全建玉を反対売買にて決済いたします」という文字を見て取った行動は…
信用取引で購入した8000株の商船三井をすべて損切り。
証券会社に先立って信用取引の建玉を自ら損切りしてしまえば追証もクソもないだろうと判断しすべて損切り、そしてその次の日にログインしたら確かに赤地の文字は無くなっていたものの、変わりに下図のような黄色地の警告が。
「もうすでに建玉は無いんだから預り金不足とか意味分からん」という思いと、すべて損切りしたことによる損失の大きさのショックから数日間SBI証券にログインしませんでした。
なぜか新規建が出来なくなっていた
数日して忌まわしい黄色が解消されただろうと思い口座を見てみたら…
ん?
何が起きたのかよく分かりませんが、もしかしたら信用取引の決済後、株の受け渡しなどのタイムラグで口座に反映されるまで4営業日かかるため、預り金不足解消の期限に間に合わなかったという事なのだろうか?
「追証が発生した後すべて損切りし建玉を解消したのだから何が問題あるんだ?」
…というのが本音であるものの、やはりこういった業界は“信用”が何より重要であり、期限までにお金を振り込まないヤツは信用できないという事なのでしょう。
とにかくこれによって私はSBI証券で信用取引が出来なくなってしまったらしい。
信用取引口座継続の意思確認により復活
2015年8月からの急落に見舞われる少し前に私はSBI証券より手数料の安いライブスター証券にも信用口座を開設しており、しかもそちらの方に多くの資金を投入していたため「別にSBI証券で信用取引出来なくてもいいか」と放置していました。
しかしログインするたびに出る黄色が目障りなので少し調べてみたら信用取引が停止されても、その後意思確認が行われるという情報を目にし、SBI証券の「当社からのお知らせ」を見てみたら確かにそんなお知らせが来ており、それが下図になります。
これに気づいたのは受け取りから2ヶ月ほど経った12月の事で、とりあえず「継続希望」のボタンを押しておきましたら、数日後に下の返事が。
という事でSBI証券の信用取引口座が再び復活しました。
基本的には1、2度追証や預り金不足額の入金が遅れたくらいであれば信用取引口座の再開が認められるようなので、追証を食らった方、預り金不足となった方などは参考にして下さい。
あわせて読みたい関連記事
信用取引は現物取引に比べ圧倒的に安い手数料が魅力のひとつです。しかし毎日金利や貸株料がかかるというデメリットもあり、「何日くらい保有すると現物より高くつくんだろう?」と考えたことはありませんか?その疑問に応えるべくいくつかのパターンで計算してみました…続きを読む
いざ投資をはじめようとした時「株にするかFXにするか」で迷う人は多いと思います。FXと株式投資どちらが儲かるかは人によって、もしくは投資法によって変わりますが、これらの特徴やメリットデメリットを詳しく解説しますので今後の投資に活かしてください…続きを読む
株価というのは良い材料が出れば上がり、悪い材料が出れば下がるとされています。しかし実際は全体の地合いやトレンドがものをいい、どんなに業績が良くても地合いが悪かったりトレンドが下降気味だったら株価は下がり、逆に業績が悪くても地合いが良ければ株価が上がる…続きを読む
株主優待をリスクなく貰う方法としていわゆる「優待タダ取り」というものがあります。厳密には手数料や貸株料がかかるためタダにはならないものの、銘柄を選べばかなりお得になります。しかし色々と注意点やデメリットもありますので損をしないための具体的な説明をしていきます…続きを読む
信用取引の場合2013年1月から差金決済が解禁され同一資金でいくらでも取引できるようになりましたが、現物取引の場合は差金決済が禁止されており同日中の同一資金による同一銘柄の取引は1往復までしか行えません。分かりやすく詳しい仕組みを見てみましょう…続きを読む
委託証拠金が不足し追証が発生しつつも、それを無視し期限を過ぎてしまったらどうなるのか?私自身が経験した追証から建玉を損切りしたものの結局信用取引を停止され、その後信用取引口座継続の意思確認を経て信用口座が復活した経緯を書きます…続きを読む
割安感を測る指標としてPER(株価収益率)は投資判断でよく用いられ、一般的に数字が低ければ「割安」とされますが、“マイナス”のPERはどうなのでしょうか?これは前期や今期予想などが赤字の場合に見られ、指標として意味を成しませんがV字回復への期待を込めて買うという方法も…続きを読む
株式投資とギャンブルの違いは胴元がいるかどうかもそうですが、やった後に何も残らないギャンブルと違い投資を始めると経済に敏感になり、結果経済の勉強になりますし、世界の人々が集う市場に参加するというのは閉鎖的なギャンブルの世界とは全く別物です…続きを読む