一目均衡表の使い方を知ろう
テクニカル分析の基本中の基本はローソク足や移動平均線を用いたもので、それなりにテクニカル分析に熱意のある方以外は移動平均線でトレンドを読み取ったりチャートに大まかなトレンドラインを引いた程度でテクニカル分析を済ましている方も多いと思います。
移動平均線を用いたテクニカル分析は世界中で用いられており、かつ活用している人口も多いので、投資家心理なども含め比較的信頼性の高いものですが、もう一歩深く踏み込んでみませんか?
移動平均線やトレンドラインから一歩踏み込んだテクニカル分析を望む方に一番にオススメするのが「一目均衡表」です。
この一目均衡表も世界中で広く使われており、それが故に一目均衡表を用いた分析は心理的にも値動きに反映される場合も多く、覚えておいて損はありません。
文字ばかり書いていても一目均衡表がどんなものか伝わらないので、チャートに一目均衡表を適用した画像をひとつ↓
いきなりこんな画像を見ても分からないと思いますが、一目均衡表は「基準線」「転換線」「遅行スパン」「先行スパン1」「先行スパン2」の5本の線を基本に構成されており、それぞれ算出に計算式が存在します。
その辺の詳しい事は次のページで書いていきますが、「あまり複雑だと面倒くさいから簡潔に使いたい」というのであれば上図に書いてある「雲」をまず覚えておいて下さい。
「雲」とは「先行スパン1」と「先行スパン2」に挟まれた間を指し、上図では黄緑、水色に塗りつぶされている所で、この「雲」は一目均衡表の中でも特に意識され心理的に相場に影響を与えています。
この辺の詳しい事も順次書いていきますが、簡単かつ乱暴に言ってしまいうと先行スパンは抵抗線もしくは支持線として機能し、雲の上にあれば強気、下にあれば弱気となります。
現在値が雲の中にある場合はどちらに抜けるか注目して下さい。
このぺーじでは一目均衡表の大雑把な説明と簡単な用い方を書きましたが、次のページからはひとつひとつの線の詳しい説明や役割、それらを用いた分析法を掘り下げて書いていきますので、興味があれば覗いてみて下さい。
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