2013.04.28 「連休前は売られる」なら「連休明けは買われる」?
皆さんお待ちかねのゴールデンウィークが来ましたの?
私ぐらいの底辺生物になると、生活苦からゴールデンウィークもおちおち休んでいられない訳ですが、世間ではリア充(死語)共が幸せそうな顔をして観光地やレジャー施設などを闊歩しているから、なんか色々ドス黒い感情が発生したりしなかったりしなかったり。
もちろん景気回復は都市伝説。
そんなゴールデンウィーク突入前日26日の日経平均株価は円高進行を受け41円安で引けましたが、円高はその後の進みドル円は98円ちょうどあたりで取引を終え、その流れを受けてシカゴの日経平均先物も13,805円と、日経平均株価の80円安くらいで引けました。
この事から、大きな材料が出ない限り4月30日火曜日の日経平均株価は13800円付近で寄り付くと見られます。
一般的にゴールデンウィークなどの大型連休前というのは売られやすいと言われており、今回もその例に漏れず株価は下落しました。
大型連休前に売られる理由は、連休中になにかの材料が出て連休明けに相場が荒れるというリスクを回避する目的が主ですが、裏を返せば好材料が出る可能性も否定できず、また連休前に売られるのであれば連休後は買われる可能性が高そうで、絶好の買い場なのかも。
この事を踏まえ、現状では13,800円程度で寄ると見られる連休明け4月30日の寄り付きに買うというのはひとつの戦略でもありますが、今年のゴールデンウィークのスケジュールは「3連休→3平日→4連休」となっていて、どちらかというと休みの本番は5月3日からとも考えられますので、4月30~5月2日までの3日間でさらに売られる可能性も否定できない。
とりあえずGW周辺で売買のチャンスがないかと過去3年のGW付近の動きを調べてみました。
■2010年4月30日(金) 終値11,057円
■2010年5月6日(木) 終値10,695円 ↓
■2010年5月7日(金) 終値10,364円 ↓
■2011年4月28日(木) 終値9,849円
■2011年5月2日(月) 終値10,004円 ↑
■2011年5月6日(金) 終値9,859円 ↓
■2012年4月27日(金) 終値9,520円
■2012年5月1日(火) 終値9,350円 ↓
■2012年5月2日(水) 終値9,380円 ↑
■2012年5月7日(月) 終値9,119円 ↓
…下がってね?大幅に。
年によって今年のようにGWが2つに分かれている場合と、並びが良く連続している場合がありますが、過去3年で見ればまともに上昇しているのは2011年4月28日後3連休明けの2011年5月2日のみで、あとはほとんどが100円を超える大幅下落になっています。
「連休前は売られる」というのは通説なので「連休明けは買われる」のかと思いきや、少なくとも過去3年のGWに限れば全然買われていないので、GW周辺の取引は見送ったほうが無難かもしれません。
ただ、今の状況は過去3年と比べ相場の勢いがまるで違いますから、こんなデータはあてにならない…のかな?
ちなみに26日に円高が進んだ原因は2013年1月~3月のアメリカGDP伸び率が市場の3.0%予想に対し2.5%と下回った事によるもので、アメリカの景気後退懸念に加え、4月30日と5月1日に開かれる米連邦準備理事会(FRB)による米連邦公開市場委員会(FOMC)で、追加緩和に言及する可能性も視野に入れての事らしい。
もしこれを期に円高に振れるようなら、日経平均株価は大きな調整入りの可能性も。
まあ、どうせ数日もすれば何事も無かったかのように円安株高になるだろうけどね。
それでも私は買わんから尚更相場は上がる可能性が高く、皆さんは安心して買いやがれ。
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