勝手に相場観

2011.08.11  再上場で上場廃止前の株はどうなる?

今日の日経平均株価は前日比56円安の8,981円。

昨日NYダウは再び500ドル以上の大暴落だったのですが、日経平均は大幅安で始まった寄付きから徐々に値を戻し、底堅さを感じる一日でした。
日経平均は現在PBR1倍を切っており、かなり割安感が出ているので、ある程度下げればシッカリ買戻しが入る印象です。

最近やたらと格付け会社による国債の「格下げ」が行われておりますが、今度はフランスに格下げの懸念が出ており、それもあってNYダウは暴落したようです。
…もういいじゃん、格付け会社の言う事なんていちいち真に受けなくてもいいよ…

NYダウの大暴落を見てチャンスと思い、日曜日に証券会社に振り込んだ私のお金は結局寝ております。
私は結構逆張りが好きで、そのお陰で色々痛い目を見てきておりますが、暴落を見るとどうしても血が騒ぐんですよね。

今回はとりあえず日経平均も思ったより下がらないし自重しましたが、誘惑は続いております。
もちろん正攻法で攻めるなら順張りなのは分かっておりますが、順張りだと当然底は拾えない訳で…

いや、投資で底を拾うなんて至難の業なのは分かっております。
このサイトでも「頭と尻尾はくれてやれ」という格言を紹介しているくらいで、分かってはいるのですが、やっぱり底で拾って天井で売るというのは投資家の夢ですよね。


最近JAL(日本航空)に再上場の動きが出ています。
去年の初め、JALが上場廃止になるという事で最終的に株価は1円になっていましたが、私がこの時考えたのは…

今1円で10000株くらい買っておいて、もし将来再上場になったらウッハウハ?

まあ誰でも考えそうな事ですが、JALが再上場し、仮に初値が100円だったとしても10000株10000円で買ったものが100万円に化ける…
そんな事を考えながらちょっと調べてみました。

結論から言うと、それは無理だという事が分かりました。
少なくとも今回のJALの件は100%減資というものが行われており、株券はその時点で紙くずになっています。

もうちょっと詳しく書くと、100%減資とは現時点の株主が持っている株式を0円で回収するというもので、今までの株主は株を強制的に取り上げられるようなもの。
もちろん拒否権はありません。

ライブドアのように不祥事などで上場廃止になった場合はある程度の減資は行われても100%の減資はありませんが、今回のように経営破たんなどでの上場廃止だと多くの場合は100%減資となり今現在持っている株式は無価値になります。

そして、今回のJALのように再上場となっても、あくまでも新たに株式を発行して資金を調達するのであって過去の株式は無かったものになります。

しかしよくよく考えたら、一度経営破たんして株主に大きな損害を与えておきながら、再び再上場して株式を売り出すって…なんかずいぶん虫のいい話ですよね。
まあ株式投資はそこら辺のリスクまで理解した上で取引しろって事なのかもしれませんが。

しかもJALは公的資金(税金)を投入して生かしてもらったのに…どうも腑に落ちない。
そして似たような状況の東京電力も公的資金をタカりながら、一方で電気料金値上げするんだろうな…

なんで放射性物質で迷惑掛けられっぱなしなのに、余計な電気料金払わないといけないんだ?
むしろ迷惑料代わりに安くしろ!!

…とか思っちゃう私は心が狭いのだろうか?

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