2012.04.10 理想の短期売買とやってはいけない投資法
今日の朝10時ごろ日経平均株価を見ると50円ほど上げており、昨日231円で買った川崎重工業<7012>も235円に値上がりしていたので236円で売り注文を出したのですが、仕事を終え株価を見てみると日経平均株価は小幅ながら下落しているし、川崎重工業の終値も230円だった事から恐る恐る証券会社にログインしてみたら無事売り注文は約定していてホッ。
短期売買かよっ!!
確かに私は株式投資を人に勧める場合中長期での保有を勧めますし、このサイトでも短期売買の危険性や勝率の悪さを書いています。
ではなぜ私は短期売買を行うか?
だって恐いんだもん。
含み益が出て喜んでいたらあっという間に含み損に変わり、しばらく買値に戻ってこない事態を何度も経験しているので、どうしても「含み益が出ている内に早く売ってしまわねば」となる。
…というか、本音を言うと…
…こんなんを夢見るドリーマー…
上図は短期売買の理想ですが、「頭と尻尾はくれてやれ」という格言にあるようにこんな売買できるはずはない…けど、ボックス相場などでは中長期売買だと差益には期待できませんが、短期売買だったら同じ価格帯で何度も利益を上げる事ができます。
上手い人なら空売りも使い往復で利益を取れるのでしょうけど、私の場合下落したらある程度漬けておくので、6ヶ月という縛りがある上に毎日金利や貸株料を取られる信用取引は基本的に行わない。
まあ、含み益が出たらすぐ売って、含み損になったら漬けておくという投資法ほどダメなものもないけどね…
ただ現在の株価水準は歴史的にもかなり安く、株価が下落して短期的には戻らなくても年単位で見れば現在の水準にまで戻す可能性は高いですから、出来る限り健全で配当や株主優待を期待できる企業であれば「ダメなら漬けておく」という投資法もアリではないかと感じています。
これがサブプライムローン問題やリーマンショック前の日経平均株価15000円とか18000円とかになってくると「下落したらそこまで戻るか?」という疑問が生まれるので市場の動向次第では株取引自体しばらくお休みするかも。
実際その頃に株を買って漬物にしている方も多いと思いますが、世界経済の現状を見るに、日経平均が15000円を超える状況というのはちょっと想像できませんし、これから世界経済が好景気に向かってもそこまで戻すには数年はかかるでしょう。
…というか、2、3年後の消費税増税が規定路線になりつつありますし、日本自体の弱体化もあって、これからの日本株は厳しいのかもしれない。
今日のNYダウ次第では明日も何かしら買うかもしれませんが、現状で買うのは「逆張り」ですからちょっと危険かもしれませんし、7日の記事でも書いたとおり日経平均が節目の9500円を割ってくるようだと弱気が台頭する可能性もあります。
…もう漬物はお腹一杯だよ…
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