ファンドによるドレッシング買いの影響とは?

経済や相場関連のニュースなどを見ているとたまに目にする「ドレッシング買い」。

月末を意識したファンドなどによるドレッシング買いも観測され底堅く推移…」というような記事を見かけた事がある方も多いと思いますが、この「ドレッシング買い」とはどんなものなのか?

この「ドレッシング」とは、サラダなどで使うドレッシングとは異なり、着飾ったり化粧したりする意味の英語である「Dressing」から来ており、名前の通り「体裁を繕うための買い」を意味し、「お化粧買い」と呼ばれる事もあります。

ファンドなどの運用を主とする企業の運用成績や評価は月末や期末の評価額によって算出されるため、月末や期末には自社が運用し保有する株式などに買いを入れ、決算内容を少しでも良くしようという涙ぐましい行いの事。

ファンドなどは運用成績が信頼に直結しますから、少しでも運用成績を良く見せたいという考えが働く事は自然ともいえます。

しかしこの「ドレッシング買い」というものは、「そんなものもあるのではないか?」という憶測に過ぎず、ドレッシング買いによって明確に株価が上昇したという観測はありませんし、言葉が独り歩きしている感は拭えません。

■実際にドレッシング買いは行われているのか?
■行われているとして、どの程度の規模なのか?
■どの銘柄が対象なのか?

ここが常に不明瞭であり、また期末や月末などは手仕舞いの売りも出ますから、実際にドレッシング買いが入ったとしてもその影響が株価に与える影響は軽微と思われますし、仮にドレッシング買いによって株価が上げたとしても、月末や期末が過ぎれば売られる可能性が高く一過性である事からも、これに期待して買いを入れるのはやめたほうがよい。

ドレッシング買い自体の存在を否定するつもりはありませんが、明確な観測が出来ず月末や期末でも普通に値下がりする事からも、株価が上げた時の専門家の理由付けとして使われている感があります。

ただ、ドレッシング買い自体の存在や影響は明確でなくても、市場がそれを意識すれば株価は上昇傾向となるでしょうし、そういった意味ではドレッシング買いが相場に直接的に与える影響は軽微だが、投資家心理に働きかける事で間接的に与える影響はあるといえるのかもしれませんし、もしかしたらプロが「ドレッシング買い」という言葉を使う時は、こういった影響も含めての事なのかもしれません。

■まとめ

・ドレッシング買いの存在自体は否定しないが、影響や規模は未知数
・直接的な影響は大きくないと思われるが、投資家心理に働きかける事での影響はありえる
・過信は絶対に禁物

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