ダウの犬で安定的な収益は出せるか?

投資法には様々あれど、多くの個人投資家が一番に狙うのはやはりキャピタルゲイン(差益)だと思いますが、ある程度潤沢な投資資金があればインカムゲイン(配当や優待)をメインに狙っていくような投資法も視野に入ってくると思います。

そんな配当などを主な収益源にする投資法のひとつに「ダウの犬」というものがあります。

簡単にダウの犬を説明すると、NYダウ構成銘柄30種のうち、配当利回りが高い銘柄を10種類選んで投資する方法で、この10銘柄へは等しく資金配分をして、1年ごとに構成銘柄を選定しなおし、仮に今までの構成銘柄より配当の高い銘柄が存在するのであれば入れ替え、また1年後同じ事を繰り返す…というもの。

差益に囚われがちな株式投資において、配当にこだわる本当の意味での「投資」を感じさせる投資法といえ、NYダウ構成銘柄30種から選ぶのは、信頼性や安全性が高く倒産などのリスクも極めて少ないためで、話を聞くだけでも「安定的に収益が出そう」と感じさせます。

ただ、投資もグローバル化が進んでいるとはいえ、アメリカの株を買うのはちょっと敷居が高いので、この「ダウの犬」を日本株に応用する投資法が密かに注目を集めており、実際に本場アメリカでも日本でも実績を上げています。

アメリカでは「1957〜2006年の50年間の配当再投資後のリターンは年平均+14.1%で、ダウ平均(同+11.9%)を上回っている」という実績があり、ダウの犬投資法とダウ平均のリターンは年平均で2%以上の差で、超長期投資で複利まで考慮すると相当な額になってきます。

他にも、日本でのある雑誌では「NYダウ採用30銘柄を高配当利回り順に並べ上位10銘柄のうち株価の安いものから5銘柄を選んで投資していくと、1973年から25年間で元本が134倍になる成果が得られた」というものもあり、俄然注目度は高まっています。

一方日本では「ダウ工業株30種」の代わりに、東証1部で時価総額、流動性の特に高い30銘柄で構成された株価指数である「TOPIXコア30」を用い、本家の「ダウ30種の内10銘柄」ではなく「コア30から5銘柄」というのが主流となっています。

そして日本のマネー誌であるダイヤモンドZAiがこの投資法の有効性を1992年12月〜2006年12月までの15年間で検証した結果がこれです↓

■TOPIX = +2.5%
■ダウの犬 = +214%

この15年間でTOPIXが2.5%しか上昇しなかったにも関わらず、TOPIXコア30から配当利回り上位5銘柄を選んで保有し続けた結果、15年のリターンが214%と80倍以上の差が開き、これが日本で「ダウの犬」が注目される大きな理由となっています。

しかし…これら「検証」には致命的な穴がある。

この致命的な「検証」を次のページから「検証」してみましょう。

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