投機の必要性を考える2

さて、前のページで制度信用取引という典型的な投機の必要性を書きましたが、今回はより広範囲に渡る、いわゆる「相場」「市場」における投機の役割について書いていきます。

短期売買などの投機を行いたい投資家がいて、短期売買による手数料収入を見込んでいる証券会社などの仲介業者がいるという時点ですでに投機の必要性は満たされているような気もしますが、もう一つ、投機には重要な役割があります。

それが「流動性」です。

市場とは需給のバランスで成り立っており、その需給バランスで値が決まる訳ですが、そのバランスを保つためにはそれなりにボリュームのある流動性が必要になります。

買いたい人間がいても売りたい人間がいなければ売買は成立せず、市場は滞ります。
滞り過疎化した市場には魅力はなく、それがさらに過疎化を促す悪循環に陥るのは目に見えいています。

仮に市場に中長期売買しか行わない投資家ばかりであれば、流動性は悪くなり売買不成立が増えるでしょう。
その状況を打破してくれるのが「投機」なのです。

短期売買は株や為替、商品などの市場の回転を速くし、しかも信用取引やFX(外国為替証拠金取引)に代表される「証拠金を差し入れ、その数倍の額の取引を行える」という方法を使う事によって市場に更なるボリュームをもたらします。

このお陰で市場は活性化し、旺盛な取引が行われる事によっていつでも株や商品を売買できるのです。

おそらくこの「流動性」の確保が投機の一番の功績と言えるでしょう。

投機と言うととても聞こえが悪いのですが、私を始め、株式市場で取引を行っている方々は、この投機によっていつでも好きな時に株の売買を行える事を覚えておきましょう。

投機が行われる事によって株や為替、商品などの流動性が確保されるのはもちろんですが、経済の血液であるお金の循環も良くなるので、世界経済にとっても無くてはならない存在なのは間違いありません。

つまり市場にとって投機とは「必要悪」なのです。


…と、ここまでは投機のメリットや必要性を書いてきましたが、当然デメリットも山盛りです。
最近はメディアでも投機の悪い面を取り上げる事が増えました。

次のページでは投機の問題点やデメリットを書いていきます。

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