結論! 特定口座

さて、3ページに渡って書いている特定口座に関する話も今回が最後です。

一般口座と特定口座、結局どれが良いのか?
源泉徴収有りと源泉徴収無しはどっちが良いのか?

これらは結局「人や条件によって違う」と言わざるを得ないのですが、その辺を私なりの解釈を元に詳しく説明します。

まずは「一般口座」から…

【メリット】
・年間利益が20万円未満なら何もする必要がなく丸儲け

【デメリット】
・年間の利益が20万円を超えたら確定申告が必要
・確定申告の際、年間取引報告書を自分で作成しなくてはならない

では特定口座の「源泉徴収有り」だとどうでしょう。

【メリット】
・証券会社が年間取引報告書を作成して翌年1月末までに郵送してくれる
・年間利益が20万円を超えても基本的に確定申告の必要はない
・確定申告をしなくていいので扶養に入っていても収入が超えてしまう心配が無い
・副業としてやっていても収入に合算する必要はない(住民税や健康保険税が増えない)

【デメリット】
・年間利益が20万円未満の場合でも証券会社で引かれた源泉徴収税は戻ってこない

最後は特定口座の「源泉徴収無し」です。

【メリット】
・証券会社が年間取引報告書を作成して翌年1月末までに郵送してくれる
・年間利益が20万円未満の場合「源泉徴収有り」のような税金の払い損がない

【デメリット】
・年間利益が20万円を超えると確定申告をし、後から税金を納めなければならない
・扶養に入っている方はパートなどの収入や株の利益の合算によって扶養から外れる危険も
・副業としてやっている方は本職の収入との合算により住民税や健康保険税が増える

…といった感じでしょうか。
ちょっとややこしいかもしれませんが、簡単かつ乱暴に言ってしまうと下記の通り。

・年間利益を必ず20万円未満に抑えるなら「特定口座の源泉徴収無し」
・年間利益を20万円以上出す自信があるなら「特定口座の源泉徴収有り」
・年間利益がどうなるかわからないが、専業のトレーダーなら「特定口座の源泉徴収無し」
・年間利益がどうなるか分からないが、絶対に扶養から外れたくない、もしくは余計な住民税や健康保険税を払いたくないのであれば「特定口座の源泉徴収有り」

…といった所です。
もちろん人によって家庭や仕事、収入の状況は違うでしょうから、あくまでも私個人の見解として参考にして頂ければ幸いです。

ちなみに上記のオススメパターンに「一般口座」が含まれていない事にお気づきでしょうか。
一番上の項目の「年間利益を必ず20万円未満に抑えるなら…」という所に一般口座を含めてもいいのですが、あえて含めない理由が「損失の繰越控除」という制度の存在です。

年間利益がマイナスだった場合は当然確定申告をしなくてもよいのですが、年間取引報告書を添えて損失の確定申告をしておくと向こう3年間で利益が出た場合、損失と相殺でき、その分の税金は払わなくて済むのです。

この損失の繰越控除に関しては別のページで詳しく説明しますが、つまり年間の損益がプラスだろうがマイナスだろうが源泉徴収の有り無しに関わらず年間取引報告書を作ってもらえる特定口座にしておくべきだというのが私の結論です。

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