減少するCD売上は違法ダウンロードが原因?

2012年10月1日、著作権法が一部改正され違法ダウンロード行為に対する罰則(違法ダウンロード刑罰化)が加えられたほか、DVDなどに用いられる「CSS」などの暗号型技術を回避して行う複製が違法(刑事罰はない)となる「DVDリッピング違法化」などが盛り込まれました。

違法ダウンロードに関しては、それを取り上げる前にまず音楽業界が置かれている状況を理解する必要があり、近年音楽業界は衰退の一途を辿っていると言われていますが、では売上高はどうなっているのでしょう?

音楽の売上高

データは「Garbagenews.com」様からお借りいたしました。
ちなみに「音楽ソフト」とはレコードや音楽テープ、音楽CDなどの媒体にDVDなどの音楽ビデオを加えたものを指します。

このデータを見るに音楽業界の売り上げは1998年をピークに衰退の一途を辿り、現在は音楽配信を加えてもピーク時の半分程度の売り上げしかない事になります。

そして近年「売れない」という悲鳴を耳にする音楽CDの生産枚数の推移を見てみると…

音楽CDの生産枚数の推移

こちらで見ても生産枚数のピークは1998年で、その枚数はおよそ4億6千万枚でしたが、その数は年々減り続け2011年にはとうとう2億枚を割ってしまいました。

それに対し違法ダウンロードの数はどうなっているのか?
「一般社団法人 日本レコード協会」のデータによると…

違法ダウンロードのファイル数

これによると年間の違法ダウンロードは43.6億ファイで被害額は実に6,683億円に上るとされており、そのデータが確かならば違法ダウンロードの被害額は音楽ソフトや有料配信での年間売り上げの倍という事になります。

ファイル数で見ても一般的なアルバムなら10数曲(ファイル)、シングルなら3〜6曲(ファイル)くらいですから、CDに置き換えれば平均して「CD1枚=10ファイル」程度になると思われ、違法ダウンロードが年間43.6億ファイルならばCD換算で4.3億枚と考えると、やはり年間のCD生産枚数の倍程度に収まります。

ただし日本レコード協会なる団体の43.6億ファイルという数字を導き出している計算式は「日本の人口×アンケート結果×アンケート結果」というかなり大雑把というか乱暴なものな上に、こういった団体は公平性に欠け自分達の都合のよい数字を出してくる事もあるので、この数字を鵜呑みにするのは危険とも言えます。

しかしそうは言っても膨大な数の違法ダウンロードが行われているのは紛れもない事実であり、それが音楽業界に与える損害を具体的かつ正確な数字として出すのは不可能ですが、業界としては何らかの手を打たなければならないのは理解できます。

そして2012年10月1日、著作権法が改正され違法ダウンロードにも罰則が規定されたわけですが、では「それによって違法ダウンロードの扱いはどうなるのか?」「どういった事に気を付ければいいのか?」「そしてその効果は?」など気になる点を次のページで詳しく書いていきます。

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