欧州債務問題の次は中国バブル崩壊?
2011年は日本では東日本大震災、原発事故が起こり、アメリカはデフォルトの危機に瀕し、欧州では債務問題がより深刻化しユーロが100円を切るという事態になり、世界的に大きな出来事が続きました。
アメリカのデフォルトはギリギリで回避されましたが、欧州債務問題は現在完全な解決には至っておらず、まだまだ世界経済を脅かす存在ですが、では仮にこの欧州債務問題が解決すれば世界経済は安泰なのでしょうか?
私が見る限り2007年のサブプライムローン問題以降、世界経済は何かしらの大きな問題を常に抱えており、一つ懸念が後退すると別の懸念が生まれる…といった事を繰り返している感じがします。
これは一つの問題が片付いてもすぐさま新しい問題が出てくる…といった訳ではなく、その時々で一番懸念すべき問題がピックアップされているに過ぎず、その実世界中が様々な問題や不安を内包しており、一つが片付けば次に懸念すべき問題に目が移る…といった状況ではないかと個人的には思っています。
ここで本題ですが、今現在は欧州の債務問題がそれですが、この欧州の問題が解決したら今度はどんな問題が取り上げられるのでしょうか?
その候補の一つにGDP比での債務額が欧州債務問題最大の危機国ギリシャをも軽く上回る「日本の債務問題」があり、日本の財務状況は相当ひっ迫していますが、国債の95%を国内の預貯金などでまかなっているため他国の金融機関が多く保有する欧州債務とは事情が異なり、日本の債務問題が世界的な懸念になるのはまだ先ではないでしょうか。
2007年のサブプライムローン問題、2008年のリーマンショックはアメリカ発の経済危機でした。
そして2009年から表面化しだした欧州債務問題は言わずもがな欧州発であり、ここ数年の経済危機はほとんど先進国を発信源としています。
しかし実質的に今の世界経済を引っ張っているのは中国であり、世界中が中国やインドなどの新興国に力を入れています。
そう、アメリカや日本、欧州などの先進国が世界の中心である状況は終わりつつあるのです。
ではこの新興国がこけたらどうなる?
数年前から囁かれている「中国バブルの崩壊」こそが欧州債務問題の次に来る世界経済危機の最先鋒ではないでしょうか。
徐々に下落しだしている不動産価格、鈍化してきているGDP…
陰りが見え始めている中国経済とバブル崩壊の危機について次のページから私なりに考察していきます。
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